2016年9月25日日曜日

右半身まひの克服   Overcoming the right side of the body paralysis












みなさんは「認知症」という病気をご存知ですか? 私が学生のころは、そんな病気があるということを知りませんでした。認知症は脳のトラブルで、発症にはさまざまな原因があります。母が患ったのは、「アルツハイマー性認知症」と「脳血管性認知症」です。

まったく染めていないのに黒い髪で、分厚い眼鏡をかけ、身長約134センチ、体重30キロ。90歳になっても元気いっぱい。みんなを笑わせることが大好き。ユーモラスでかわいらしい、でも、ある面でとてもひとさわがせなおばあさんです。

 「ひんあいあえはえ。ひほと、ひおほ(心配かけたね、仕事に行きなさい)」

 最期の入院で、一時的に意識が戻った母は、わたしにそう言って、笑ったのでした。

 

介護サービスの利用が必要になると、自治体に「要介護認定」を申請します。主治医意見書と、認定調査員による調査票をもとに第一次判定があり、「認定審査会」で、複数の専門家が、個人を特定できない資料を協議・修正し、第二次判定を経て、自治体が要介護度を決定します。

「自宅で家族と介護をしたい」「施設で24時間介護してほしい」

どんな介護をしたいのか、主に介護にあたる方がイメージをはっきり持って、主治医やケアマネージャー、認定調査員など、関係者にきちんと伝えることが大切です。

ここでは、わたしの目から見た母の症状とエピソードをご覧ください。

特記は、右半身まひであった一か月を【84歳の夏→・・・】とし、まひを克服したその後の84歳から90歳までを◆→としました。

●麻痺がありますか?

A、【84歳の夏→右半身まひになりましたが、在宅で、自分でトイレに通っているうちに、いつのまにか治ってしまいました。右の手足に麻痺がありました】

◆→手足、指に、まひはなく、動きも滑らかです。

90歳目前の6月、5階層の天守閣に、自分の足で登城しています。

 

●拘縮(関節が固まって動かせなくなること)はありますか?

A、【84歳の夏→関節は自由に動きます】

◆→肩、股関節、ひざにも、動かせないところはありません。関節が柔らかいところを見せようと、家具につかまって、片足を交互に振り上げることができました。背中が丸くなっていますが、くるんとあおむけになることができます。

 

●寝返りはどのようにしていますか?

A、【84歳の夏→布団を使用し、寝返りはひとりでできません】

◆→布団のはしにつかまって寝返りできます。八八歳ころから、家具調ベッドに寝ていました。

 

●起き上がりは?

A、【84歳の夏→起き上がりは自分でできません。倒れたら、楽な姿勢を取ることもできずそのままです。わたしやヘルパーさんが発見し、

「なにをしているの?」と驚いてたずねると、その都度、

「おいおほあわをおほひあお(おいもの皮を落としたの)」

「こおんあお(ころんだの)」

「ほっお、よほひあっていあいあ(ちょっと横になっていました)」などと答えるのでした】

◆→ベッドで、腕に体重をかけ、布団のはしをつかんで起き上がります。

 

●座るときは?

A、【84歳の夏→背もたれがあっても、十分しないうちに右にかたむいてしまいました】

◆→どこにもよりかからずに、十分くらいは正座で座っていることができます。お茶碗を持って、そのままいねむりします。

 

●両足で立てますか?

A、【84歳の夏→なにかにつかまっても、支えられても、自分では立っていられず、体を抱きかかえる介助が必要でした】

◆→ふらつかないで、十秒間立っていることができます。じきにあきてしまい、きょろきょろとなにか眺めはじめます。

 

●歩くときは?

A、【84歳の夏→つかまっても支えられても歩くことはできません】

◆→家の中では、つかまらないで五メートル歩くことができます。食事は台所に用意され、トレーに乗せて自分で居室に運びます。食べ終わったら、お茶碗を台所まで運び、洗剤をつけずに洗って、専用の食器棚にしまうことができました。お散歩では杖を持ち、手を引いてもらって歩きます。

体調が悪いときは車いすを使い、あるいは抱きかかえて移動しました。

 

●立ち上がるときは?

A、【84歳の夏→つかまっても支えられても、立ちあがることができず、腰を引きあげられていました】

◆→家具や壁、こたつにつかまって立ち上がります。縁側に正座したり、こたつに腰をおろしたり。立ち上がりは転ばないように、自分で気を付けていました。

 

●片足で一秒間立てますか?

A、【84歳の夏→できません】

◆→両手を持ってもらうか、家具につかまれば、両足とも、上げて静止することができます。ほめられると喜んで足を振り上げるので、みんなに止められていました。

 

●体を洗うことはできますか?

A、◆→髪や背中は手伝ってもらいますが、とどくところは自分でできます。

「今日の温泉どこですか? 草津ですか? 箱根ですか?」

「はい、今日は小町温泉ですよ」などと、ヘルパーさんと温泉巡りを楽しんでいました。

 

●手足の爪を切るときは?

A、◆→弱視で生まれて、白内障という目の病気でした。手も足も爪を切ってもらいます。

 

●視力は?

A、◆→「字を忘れたくない」

とカレンダーの裏になにか書きつけて練習します。本を読むことが大好きで、目の前でなめるように活字を追います。見えていないことを他人にさとられないよう心がけ、

「そのセーター、いい色ね」

「あら、美人さん。青がよくお似合いですね」

など、相手の洋服をほめることが、母の得意技です。

 

●耳はよく聞こえますか?

A、◆→いつも必ず聞き返します。でも、補聴器は使っていません。

目をつぶって話し続ける習慣があり、途中でわたしがいなくなってもしばらく気がつかないようでした。相手の返事やあいづちには、それほどこだわらなかったのかもしれません。

 

●イスやトイレに移るときは?

A、【84歳の夏→右半身まひになった翌日、一〇〇円ショップで手すりを買って、トイレや台所の入り口に、わたしが取り付けました。素人工事でぐらぐらしていたうえ、「位置が不適当」と、ケアマネさんにあっさり却下されました。トイレや車いすには、同じ高さならゆっくり自分で移ります】

◆→慣れた場所では、家具や壁につかまって自分でできます。

 

●移動はできますか?

A、【84歳の夏→右半身まひになったときは、車いすをそろそろと動かして移動しました。ひとりでおトイレに行くことができるように、段差の改修や手すりの取り付けを考えました。でも、住宅改修の手続き、サービス会議、大家さんの許可、大工さんの見積もりなどに、思ったより時間をとられていきます。そうこうするうち、車いすを使わなくても、母はひとりでトイレに行くことができるようになり、住宅改修計画は、ひとさわがせにもとん挫したのです】

◆→家の中では一人で行きたいところに無事に行くことができます。ほとんど見えないので、外では声かけと手引きの介助が必要です。

 

●飲み下しは?

A、【84歳の夏→くちびるの右側から、飲み物や食べ物をこぼします。とろみ食やきざみ食など、飲み込みの様子を見守りながら調理形態を変えていきました】

◆→のどの筋力が落ちたせいか、飲み込みやすい調理法が必要です。講演会で聞き知った「ソフト食」に切り替えてからは、残さずすっかり食べられるようになり、お菓子を欲しがることもなくなりました。

「これはおいしいの」

と、母がヘルパーさんの調理した夕食を運んでいた時には、うれしい反面、ちょっと嫉妬したものです。

 

●食事は自分でできますか?

A、【84歳の夏→時間をかけて、自分で食べようとがんばっていました。

ある深夜、わたしが仕事の合間に帰宅すると、母が倒れています。

「ううん!」とうなったので(ああ生きている)とほっとして、

「なにをしているの?」とたずねると、

「おいおほあわをおほひあお(おいもの皮を落としたの)」と申します。

床には、焼きいもが散らばっておりました。だれかが差し入れたものでしょう。

(これから片づけを始めたら、きっと母を叱ってしまう)

こう考えたわたしは、汚れた床から目をそむけます。疲れているときに、あとからできることをがんばってしまえば、いらだって母に当たるようになります。できないことは援助をお願いして、母にやさしくしてあげることが、わたしには最優先事項でした。

「ここは、明日片づけよう。今日はもう寝ようね」そっと布団に運ぶと、母は

「あいあほう(ありがとう)」と答えるのでした】

◆→食べこぼしが多く、エプロンをかけてお盆を載せます。「よく噛んで食べることが大切」とこだわり、いねむりしながら食べています。終わるまで毎食九〇分ぐらいかかります。毎日3回食事をし、毎回「起きている?」と声かけされます。

 

●おしっこは?

A、【84歳の夏→まひ発症当日に排泄が自立し、自分で車いすを操作しておトイレに通い、ズボンの上げ下げ、ふき取り、水流しを見守りなく行いました。元気になってからも、流し忘れはよくありました】

◆→自分でトイレに行き、ふき取り、水流し、ズボンの上げ下げができます。

◆→88歳頃から、毎朝大量の失禁が出現します。紙パンツとパットを使っており、トイレ脇のふた付き専用ゴミ箱に廃棄するのです。

「まだ使えるのに、もったいない」

そこで母は、縁側に干したり、タンスにしまったり、ベッドに敷き詰めたりします。おむつの交換は、ヘルパーさんやわたしが、本人の入浴中など、見ていないところでこっそり行います。夜着や布団がびしょ濡れになり、毎朝「ぜんとっかえ」で洗濯行きです。晩年の大量のおしっこは、

「高齢になると排尿のホルモンがうまく働かないため」あるいは

「脳の中に水がたまるため」と、講演会や受診時にドクターからお聞きしました。

 

●お便は?

A、【84歳の夏→おしっことおなじく、自分で行いました】

◆→トイレで自分でしています。介助はいりません。まれに落し物がありますが、もちろん

「わたしじゃない!」と主張します。

「だれの落とし物でもいいけど、片づけてもらえると助かるの」とわたしが申しますと、

「いいよ」とごきげんな返事。いそいそときれいにし、それからあまり落とさなくなりました。

「朝の塩水は便秘にいい」と言って濃い塩水を飲んでいたので、

「高血圧によくない!」とわたしが取り上げる。でもいつのまにかまた飲んでいる。という繰り返しでした。

 

●歯みがきは?

A、◆→食後、自分でかるく口をすすぎます。残飯を流し、洗面所を繰り返しつまらせ、ついに使用禁止にしました。台所では、食器用のスポンジで入れ歯を洗い、鬼むすめに叱られていました。

 

●自分で顔を洗いますか?

A、◆→毎朝、ていねいに目を洗います。お風呂でも自分で洗います。それから、マッサージするようにクリームを塗ります。

 

●髪はとかしますか?

A,◆→気がつけば自分でなでつけます。すっかり忘れて「やまんば」でいるときが多く、声をかけられ、「ああ、ありがと」と自分で行います。ヘアピンをたくさんつけ、「やまんばすんぜん」スタイルにまとめます。いやがらずに髪をとかしてもらうこともあります。

 

●肌着や上着の着がえは?

A、◆→朝起きると、尿でびしょ濡れの夜着を脱ぎ、お布団で温めておいた服を出します。こたつに腰をおろし、時間をかけてゆっくり着がえます。気温に応じた衣服を選ぶことはできず、

「今日は寒いから、こっちに着替えて」と言われても、

「これで大丈夫なのに」と、納得のいかない様子でした。

 

●ズボンは?

A、◆→こたつに腰をかけ、自分でゆっくりはきかえます。リハビリパンツ、パッド、ズボン下、ズボン。夏でも、もこもことたくさん重ねてはきました。

 

●どのくらい外出しますか?

A、◆→ヘルパーさんに手を引いてもらい、毎日、日光浴に出ます。でも、

「あんた、そこまで歩いてきてよ。あたしはここで待っているから」

とさぼりがちで、歩いてきても十分ほどです。

ご近所さんと話し込むのが大好きで、

「飴をいただいたの」とよろこび、口にいれたままうとうと居眠りをします。

通院は月に1回。わたしが付き添いました。

「病院に行くんだね?」

「それは明日ね!」

「ああ、そうだったね・・・それで、今から行くんだね?」

予定が気になって何度も繰り返し聞いてくるので、外出の予定は、直前に告げることにしています。前日に話してしまうと、今から行くのだとすっかり用意して待っています。

 

●意思を伝えることはどうですか?

A、【84歳の夏→「あいあほう」「いうんええきう」など、ろれつがまわらない間、不満や寂しさを口にすることはありませんでした。元気なときのほうが、とんでもない幻聴や妄想に振り回されていました】

◆→ほがらかで、みんなを笑わせるのが大好きです。たいていは、ユーモアに包んでうまく伝えることができますが、厳しい言葉でヘルパーさんを叱り、怒って大声になることもたまにあります。

 

●日課は理解できますか?

A,◆→よくうたた寝をするので、朝夕の時間がわからなくなります。自分で心がけていて日にちは言え、

「いまから○○をします」と言われれば「はい」と行うことができます。

おおまかな日課は言えますが、

「では、いまはなにをする時間?」と聞かれると

「あれ、なんだっけ?」と戸惑います。

 

●生年月日や年齢は言えますか?

A、◆→「1920年*月*日!」と西暦で言って、みんなを驚かせるのが好きです。

 

●直前のことを言えますか?

A,◆→はい、ほとんど言えます。

思い出せなくても、にこにこと作話をして上手に取りつくろいます。

「つい最近・・・あんたが子どもの頃」

と言って自分で気がつき、大笑いしたことがあります。

 

●自分の名前を言えますか?

A、◆→いつでも言えます。担当のケアマネさんの名前も憶えていて驚かせました。

 

●今の季節を言えますか?

A、◆→いつもきちんと言えますが、季節に合った服装ができないことがときどきあります。

 

●自分のいる場所の理解は?

A、◆→引越が多く、住所はあいまいですが、『自宅』という理解はしています。

七一ページのC町にすんでいたとき、

「D市のほうが(長寿の)お祝い金が多いんだって。D市の敬老会に出よう!」

とうれしそうにたくらみを打ち明けてくれました。

「D市に住所がないからもらえないよ」と答えると、

「大丈夫」と言って、母は

「うふふ」と笑います。そんなときは内心

(話にならん)と腹が立ちますが、話題を変えて気をそらすと、そのうち忘れてしまいます。

 

●目的もなくうろうろすることがありますか?

A,◆→食べながらうとうとすることはよくあります。目的もなくうろうろすることはあまりありません。

 

●外出して戻れないことは?

A、◆→ほとんど見えていないので、1人で外出すると戻れないことは理解しています。

あるとき、ひとりでなにも言わずに出かけてしまったことがありました。こっそりあとをつけると、視力がないのと、引越しが多く地理がわからないために、目的のお菓子屋さんが見つからない様子でした。だまって立っているわたしを我が子と見分けられず、ふらつきながら自宅に戻っていきました。

後日、また1人で出かけ、隣のお菓子屋さんに行けたまではよかったのですが、自宅の方向をまちがえて、あとをつけていたわたしにきつく叱られ、お菓子屋さんの奥さんが泣いてしまったことがあります。奥さん、びっくりさせてごめんなさい。一緒に泣いてくれて、ありがとう。

ソフト食に切り替え、食事がたくさん食べられるようになると、駄菓子をほしがらなくなりました。お菓子を食べるから食事が少ないのではなく、食べやすい調理形態であれば、お菓子がたくさんなくても大丈夫ということがわかりました。ソフト食は、大当たり! の調理形態でした。

 

●ものを盗られたなど被害的になることは?

A、◆→2、3か月に1度「お金を盗られた」と言うことはあり、しばらくこだわります。

母は50代半ばから、もの盗られ妄想がありました。

「娘にお金を盗られる」という態度をはじめて見せたのは、78歳の頃です。我が家に泊まってお風呂に入るのに、お財布をビニール袋に入れて、お風呂場に持ち込んでいたのです。疑われたわたしには、たいへんなショックでした。

88歳のときも、ヘルパーさんの入浴介助で同じことをしました。有無を言わさずわたしに袋を取り上げられて、母はなにも言わず、あきらめたようです。

 

●「作話(事実と異なる話)」をしますか?

A、◆→うまく言いつくろったり、推測で話を作って、真実と思い込んだりすることはよくあります。

あるとき、大切にしていた歌の本が見つからず、

「ヘルパーさんが持って行った。わたしは見た。大きなカバンを持ってきて、こっそり入れた」

と言い張り、その後、引出しにあったのを自分で見つけて

「本人が来られないから、ほかのヘルパーに頼んでこっそり戻しておいた」

などと話を作ってしまいました。

 

●泣いたり笑ったりして、気持ちが不安定になる?

A、◆→気丈夫な人で、たいていどんなときも前向きです。体調が悪いときほど、素直でかわいらしくなります。グループホームではうつがあって、

「あの木にぶらさがって身の始末をつけるの」

とつぶやいていました。引き取られてもしばらく意欲が起こらず、

「終の棲家だねえ」

と言って、だんだん家に執着するようになりました。普段から高い血圧が、さらにヒートアップして脳梗塞をおこし、右半身がまひしたのかもしれません。

その後なんども引越したためか、家に執着することはなくなりました。

わたしと言い合いになって興奮することはありますが、理由もなく落ち込むことはありません。

 

●昼夜の逆転はありますか?

A、◆→右半身まひを発症するまえは、昼夜逆転が特にひどかったのです。

「妹が来たの。声を聞いて、玄関に出てきたときにはもう、帰ってしまったの。裏のひとが妹を泊めてくれて、帰ったの。どうしてそんな、よけいなことをするんだろうね」

と、夜中の2時、3時に訴えます。

「仕事から帰ったばかりなの。眠られないからやめて」

と伝えたところ、わたしを起こさないでこっそり外に出ようとするのです。物音を聞いて玄関に駆けつけると、母が玄関を開けて、

「おおい」と呼びかけています。

「いま夜中! もう、わたしを寝かせて!」と言い合いになりました。

ふらふらになったわたしがやけになって、七一ページで後述する「土地の浄化」を考えたのはこの頃です。

転居後も、夜になると「叫び声が聞こえました。女性が賊におそわれた!」と警察に電話をすることが何度かありました。

「たかこが男と逃げた!」

と通報したこともあります。その連絡を受けたのもわたしです。

「おばあちゃんを残して、たかこさんが!」

「えっ! わたしが!」

おまわりさん、びっくりさせてごめんなさい。

「土地の浄化」を続けるうち、ひどい妄想や幻聴はだんだん落ち着いていき、晩年は「深夜の楽しいやさがし(タンスを開け閉めしてさがしもの)」となります。

「夜中だから、もうすこし寝ようよ」こう言いに行くと、

「ああ、ありがとう」と素直に眠るのでした。日中は食事中にいねむりをします。

 

●しつこく同じ話をくり返すことは?

A、◆→妄想があり、こだわるときは、言いきかせても聞き入れません。

「あんたの会社の社長が、会社を乗っ取ろうとしている! あたしはこの耳で聞いたんだ!」

「えっ! 社長が自分の会社を乗っ取るの? どうやって?」

「わからない。でもたしかに聞いた!」

こういうときは目がつりあがり、会話になりません。

「世話になっているひとを、かばっても悪く言うものじゃありません!」

正論だ、ということでしょうか。母の妄想にはこれが効きました。

 

●大声を出す?

A、◆→親子げんかになると大きな声で叫びます。理由がないときにはしません。

 

●介護に手をふり払ったことは?

A、◆→かみついたり、ひっかいたり、蹴ったり、手を叩くようなことはありません。

着がえを拒否し、

「洗うと生地がそじる(いたむ)」

からと、洗濯をいやがります。ヘルパーさんが勧めても拒否。わたしに取り上げられても拒否。

「あきらめた!」

と洗濯を受け入れるまで3年かかりました。

入浴時、いっぱいになっていないパッドを捨てられると

「もったいない、まだ使えるのに」こう、不満を言います。

 

●「家に帰る」と落ち着きがなくなる?

A、◆→在宅介護をしながら何度か引っ越しましたが、はげしい言い合いになっても、落ち着きをなくして「家に帰る」と言ったことはありません。「なんだあんたなんか!」と、わたしにはさみを振り上げたことはあります。このときは、訪問介護の利用を1ヵ月間休んでおり、わたしが作る食事がいい加減で栄養が足りなかったらしいと、介護を学んでいくうちに理解しました。

 

●一人で外に出たがり目を離せない?

A、◆→2度ほどありました。こっそり後ろからついて行ったわたしを見分けることができず、1人で戻れないことがわかってすっかり懲りたようです。

89歳の頃は、転んだらいけないからと止めるのに、聞き入れないで、飼い犬に残り物を与えようと庭に出ることがありました。

 

●いろいろなものを集めたり、無断で持ってきたり?

A、◆→もの盗られ妄想があったので、鍵は必要もないのにたくさん持っていました。わたしのものでも、自分のものと思い込んで、よくしまい込みます。バラ園では、ひと花手折り、とがめたわたしに「いいんだ」と手をふって、えりの中に入れてしまいました。

 

●ものを壊したり、衣類をやぶいたり?

A、◆→しません。使ったティッシュも大切に取っておくので、わたしやヘルパーさんにこっそり捨てられます。

 

●ひどい物忘れは?

A、◆→電子レンジの中に、温めたものをおいたままにしたのは88歳頃からです。排泄や着がえ、食事の動作を忘れることはありません。ぬれた便座カバーを裏がえすようなもの忘れがあり、「ぬれたらうらがえさずに洗います」とトイレに張り紙をしました。さらに「くつした」「紙パンツ」とタンス、「生ごみを流さない」と洗面所、「みんなにわがままを言わない」と居室にも。水のじゃーじゃー留め忘れもあります。

 

●ひとり言やひとり笑いは?

A、◆→大好きな歌を、ひとりで歌っていることがあります。

用事があって部屋を訪ねると、しばらく言葉を考えるためタイミングをはずして、話しかけてきます。

「ああ、そう。へええ」

とうわの空のわたしが、話している途中でこっそりいなくなっても、しばらく気づかないで話しています。

わたしたちが笑っていると、自分の部屋で、大きな声で一緒に笑います。

 

●自分勝手な行動は?

A、◆→たっぷり吸いこんだ紙おむつは

「干せばまた使える」と、廊下やこたつに広げて乾かし、少し汚れたパッドも、

「もったいない」とタンスにいれてしまいます。洗濯・着がえは

「ぜったいにいやだ」と3年言い続けました。

自分の洗濯物はいやがるのに、わたしのものはよろこんで干したり、たたんだりしていました。母がだんだん落ち着いていくのはうれしいことです。

「ドイツに連れて行ってあげる。あんたを嫁にしたいと向こうのひとはプロポーズするからね」

そこで声をひそめて母は言います。

「もう(日本に)帰ってこないんだよ」

 

●会話にならないことは?

A、◆→ひとに会うと

「あれは歌手の○○さんだよ」と言いはり、別人だと説明してもまったく聞き入れないことがあります。

「あの人は芸能人でね、よく、あちこちドサ回りをするよ。これはだれにも内緒だよ」

こう、うれしそうにひそひそと打ち明けるのです。

 

●薬は?

A、◆→朝夕、高血圧の薬が一錠、胃薬が一包。管理はわたしです。食事のときに器に入れておくと自分で服用します。ほとんど見えないので、薬を落としたら見つけることができず、探しているうちに忘れます。

 

●金銭管理は?

A、◆→自分ではできません。

「口座は解約されたそうだけど、通帳を持っていたらいつか(お金を引き出すことが)できるよ」

とこっそりアドバイスしてくれました。

 

●日常の意思決定は?

A、◆→自分でたんすから着がえを用意し、お布団で一晩あたためて、毎朝これに着替えます。気候に応じた衣類の調節はできません。テレビは音を大きくしてしまい、ずっとつけたままうとうとします。おトイレには自分で行くことができました。治療やケアプランのことは「まかせた!」と見守り(=いねむり態勢)に入ります。食後はお茶碗を洗って茶だんすにしまいます。

やり方を忘れてまちがえることはありますが、日常的な判断はほとんど自分でできました。

 

●集団への不適応は?

A、◆→話好き・ほがらかな性格で、みんなを笑わせることが大好きです。ユーモラスな会話の中に、被害妄想や作話がとつぜん混じるため、聞いた人が本当のことだと信じてびっくりすることがあります。

「体重が28キロ以下になったら死んでしまうと、やすこさんがそう言ったのですが、だれから聞いた話でしょうか?」

「ヘルパーさんからいじめられると聞きました! 事情を聞かせてください!」

とケアマネさんが駆け付けたことがありました。

「うそじゃないよ! だってね・・・」

わたしに叱られる理由が、母には理解できません。ひとさわがせなので、デイサービスは見合わせました。集団に参加する機会がなく、不適応はありません。

 

●買い物は?

A、◆→86歳までは車いすで介助され、買い物に行きました。

「ちょっと多くないですか?」と言われても、

「どうしても買う」

と袋菓子をたくさん買い込んで(実家の2階には袋菓子が何箱もありました)から、普段はすべてわたしが買っています。髪の栄養剤や目薬、化粧クリームが切れると「買ってきて」と依頼することがあります。

 

●簡単な調理は?

A、◆→89歳まで、電子レンジで温めができました。中に入れた食品を取り忘れることも多いです。炊飯、調理は80歳頃まで、自分でしていました。

 

●特別な医療は?

A、【84歳の夏→飲み物が右側のくちびるからこぼれてしまい、水分が足りなくて熱を出し、お盆休みでも開いていた病院を回って、3日間、点滴を受けました】

◆→毎月一回通院します。最期の入院を別にすれば、「特別な医療」はありません。

 

●日常生活自立度は?

A、◆→●介助により外出し、日中うたたねはしても、布団で横になることはなく、起きています。
●伝言・薬管理ができず、電話のセールスや訪問販売にはどうにか応じないようになりました。







Everyone you know a disease called "dementia"? I is the time of the student, I did not know that there is such a disease. Dementia is a trouble of the brain, there are various causes for the development. My mother was suffering from is the "Alzheimer's dementia" and "vascular dementia".
With black hair but not dyed at all, thick glasses, height about 134 cm, weight 30 kg. Full of energy even when the 90-year-old. I love to laugh everyone. Pretty humorous, but, very alarmist grandmother in a certain plane.


 "Hin'aiaewae. Hihoto, Hioho (I multiplied worry, go to work)."


 In the last moment of hospitalization, temporarily consciousness has returned mother, I say so, was laughed.


 


When the use of long-term care services is needed, and then apply for a "Certification of Needed Long-Term Care" to the municipality. And the attending physician written opinion, there is a primary decision on the basis of the questionnaire by certified investigator, in the "Certification Committee", a number of experts, to discuss and modify the material that can not be personally identifiable, Second judgment through, local governments will determine the level of care required.


"I want to family care at home," "I want you to care twenty-four hours at the facility."


What kind of care you want to do, mainly those who hit the long-term care is to have clearly the image, the attending physician or care manager, such as a certified investigator, it is important to communicate properly to the parties concerned.


In this case, please refer to the symptoms and episodes of the mother as seen from my eyes.


Otherwise specified, the right side of the body paralyzed and had been a month and [Summer → ··· of the 84-year-old], it was from then 84-year-old has overcome the paralysis up to 90 years of age ◆ → with.


● Do you have paralysis?


A, but now in the summer → right side of the body paralysis of the [84-year-old, at home, while you are through to the toilet on their own, we have imperceptibly healed. There was paralysis to the right of the limbs]


◆ → limbs, fingers, paralysis is not, the movement is also smooth.


90-year-old verge of June, the five levels of the castle tower, and Tojo on their feet.


 


● Do you have a contracture (that will not be moved solidified joints)?


A, [84-year-old summer → joint will move freely]


◆ → shoulder, hip, there is no Hizanimo, not move the place. And try to show the place joints soft, caught on furniture, we were able brandishing alternately one foot. Back has become round, but can be on his back and I come.


 


● Is the turn over is in any way in?


A, [by using the 84-year-old summer → futon, rolling over can not be alone]


◆ → You can roll over and caught the bridge of the futon. To eight the age of eight days, slept in Furniture bed.


 


● get up is?


A, [84-year-old summer → rising can not be yourself. When you fall, it is as it can not also take a comfortable posture. I and the helper's to discover,


When I asked in surprise as "are you doing?", In each case,


"Oiohoawaoohohiao (had dropped the skin of Oimo)"


"Tympanic resonance blue (the fell)"


"Hot you, (had become a little horizontal) have Aia there Yohohi" was to answer and the like]


◆ → in bed, arm put weight on, you got up grabbed the chopsticks of the futon.


 


● When you sit down?


A, [even if there is a summer → back of the 84-year-old, I have tilted to the right in less sufficient]


◆ → anywhere in less than more, about ten minutes you can be sitting in seiza. Have a bowl, and then as it is dozing.


 


● What do you stand with both feet?


A, [even caught the 84-year-old summer → something, be supported, not be standing by yourself, were required assistance to get one's arms around the body]


◆ → not Furatsuka, you can stand tens of seconds. It will tired to soon, will begin restlessly To something views.


 


When you walk ●?


A, [you can not even walk has also been supported by 84-year-old summer → caught]


◆ → in the house, you can walk five meters not caught. Meals are prepared in the kitchen, it will carry the room on their own put in the tray. When you have finished eating, carries the bowl to the kitchen, wash without the detergent, I was able to put away in its own cupboard. Have a cane in your walk, you walk ask them by the hand.


When the physical condition is bad it has been moved to use a wheelchair, or embrace faced with.


 


● When you stand up?


A, [also also bolstered caught 84-year-old summer →, can not stand up, had pulled the waist]


◆ → furniture and walls, and the rising caught in kotatsu. You can sit on the veranda, or sat down to kotatsu. As rising I did not fall, he had been careful yourself.


 


● What do you stand for one second on one foot?


A, [can not be summer → of 84-year-old]


◆ → or get with both hands, if grasped in furniture, with both feet, you can still raise. Because She raises her legs and willing praised, it was stopped by everyone.


 


● Is it possible to wash the body?


A, ◆ → hair and back is asked to help, but the reach where you can on your own.


"Today's hot spring where? Kusatsu Is? Is Hakone?"


"Yes, today'm Komachi hot spring" and the like, were enjoying the helper's and hot spring tour.


 


● When you want to turn off the nails of the hands and feet?


A, ◆ → born in amblyopia, it was the eye of the disease called cataract. Hands feet also have them off the nail.


 


● vision?


A, ◆ → "I do not want to forget the character."


And you practice something put down on the back of the calendar. I love to read the book, you follow the type to lick in front of the eye. Committed to not convince others that it is not visible,


"As a sweater, I hope Color"


"Oh, beautiful woman's. Blue well we are well matched."


Such as, that compliment the clothes of the other party, is a good technique of the mother.


 


● Do you hear better ear?


A, ◆ → always reflective listening always. But, hearing aids do not use.


There is a habit that continues to talk turned a blind eye, did not notice for a while also gone is me in the middle. The opponent of the answer and nod, perhaps you did not care about so much.


 


● When moving on to a chair and toilets?


A, the next day, which was in the summer → right side of the body paralysis of the [84-year-old, bought a handrail at one hundred yen shop, at the entrance to the toilets and the kitchen, I was attached. After that was loose in the amateur construction, and "position is inappropriate", it has been unceremoniously rejected Keamane's. The toilets and wheelchairs, will move slowly yourself if the same height]


◆ → In a familiar place, you can by yourself caught in furniture and walls.


 


● Can I move?


A, when it is summer → right side of the body paralysis of the [84-year-old has been moved to move the wheelchair To soon. So as to be able to go to your bathroom by myself, I thought the attachment of the renovation and the handrail of the step. But, the procedure of housing repair, service meeting, permission of the landlord, in such estimate's carpenter, we will taken the time than I thought. The meantime, even without the use of a wheelchair, my mother will be able to go to the bathroom alone, home renovation plan, I was frustrated to alarmist]


◆ → is in the house, you can go safely to where you want to go alone. Since almost invisible, in the outside you need help of voice over and guidance.


 


● swallowed is?


A, from the right side of the summer → lips of the [84-year-old, spilled drinks and food. Such as thickened foods and increments diet, went to change the cooking form while watching the state of the swallow]


◆ → Perhaps because the throat of muscle strength has fallen, you need to swallow easy recipe. I learned to listen in the lecture from the switch to the "soft diet" is completely eaten as made without leaving, also no longer be coveted sweets.


"This is delicious."


And, when the mother was carrying a cooked dinner's helper, happy the other hand, it is what little was jealousy.


 


● diet Can you by yourself?


A, over the summer → time of the [84-year-old, it had been hard to eat on their own.


There late at night, when I go home in the intervals of work, has fallen mother.


"No. I!" Because became shaken and relieved with the (oh alive),


When asked the "What are you doing?",


My name is "Oiohoawaoohohiao (had dropped the skin of Oimo)".


The floor, sweet potato is had been scattered. Would that someone has pledged.


(If you now start the clean up, it would surely scold the mother)


I will turn away your eyes from the dirty floor of it this way. When you are tired, once you work hard to be able to later, you will be hit the mother frustrated. Inability to ask for help, that'll gently to my mother, I was a top priority.


When the "here, will end figuring tomorrow. Today I will again go to bed," gently carry the futon, mother


"Aiaho (thank you)" and was to answer]


◆ → eat spilled a lot, place the tray over the apron. Good for a "well biting important to eat", and eat while asleep. End until long will it take for my meal ninety minutes. Every day to eat three times, will be multiplied by voice and every time "is happening?".


 


● The pee?


A, [84-year-old summer → excretion is independence to paralyzed the day of onset, attend to your toilet by operating the wheelchair on their own, raising and lowering of pants, wiping, it was made without watching the water flow. Even after becoming healthy, sink forget there was well]


◆ → yourself to go to the toilet, wiping, water flow, you can raise or lower the pants.


◆ → since I was 88 years old, a large amount of incontinence will appear every morning. And using the paper pants and Pat, do we waste in the toilet side of the lid with a private trash.


"I still use, a waste."


So mother, or dried on the veranda, or closed to the chest of drawers, you or spread on the bed. Exchange of diapers, helper san and I, such as during bathing of the person, done secretly in the place that is not seen. Nightclothes and bedding is drenched, is the laundry to go each morning in the "Zentokkae". A large amount of pee of his later years,


"Because there is a urination hormone become elderly does not work well" or


And "Because some of the brain accumulates water", it was to ask you from the doctor at the time of lectures and visits.


 


● your stool?


A, [84-year-old summer → pee Like, was performed on your own]


◆ → it was their own in the toilet. Assistance is not needed. There is rarely lost items, but of course


It claims that "I am not a!".


"I hope anyone of lost property, get and to survive to clean up" and if I can I say,


Gokigen a reply, "I say." Clean and cheerfully, and then no longer dropped too much.


"Since the morning of the salt water is good for constipation," I was drinking the dark water to say,


I pick up as "not good for the high blood pressure!". But are unawares or drink. It was repeatedly called.


 


● The toothpaste?


A, ◆ → after a meal, rinse yourself in lightly mouth. Shed swill, clog repeat the washroom, it was finally disabled. In the kitchen, wash the dentures with a sponge for tableware, it had been scolded by a demon daughter.


 


● Do you wash your face on your own?


A, ◆ → every morning, gently wash the eyes. Even in the bath and wash yourself. Then, apply the cream to massage.


 


● hair Do you comb?


A, slicked yourself ◆ → noticed it. Many a time when forgotten are in the "mountain witch", is multiplied by the voice, you do it yourself with the "Oh, thank you." Put a lot of hairpin, are summarized in the "mountain witch verge" style. It may get combed hair without disliked.


 


● The Chakugae of underwear and outerwear?


A, ◆ → and get up in the morning, took off his covers of soaked with urine, you put out the clothes that had been warmed in the futon. I sat down to kotatsu, Masu slowly Chakugae over time. You can not choose the clothes in accordance with the temperature,


"Because cold today, change of clothes and over here" also is said to be,


And "Even though this at all right", was the manner in which does not go convincing.


 


● pants?


A, ◆ → kotatsu sit in, you Hakikae slowly on their own. Rehabilitation pants, pads, pants under trousers. Even in summer, I wear piled a lot of hidden things.


 


How likely are you to go out ●?


A, ◆ → asked by the hand to the helper's, every day, I get to soak up the sun. But,


"You're, I have walked up there. Since I have been waiting here."


And goofing off tend, even walked is about ten minutes.


Love to be deep in talk with your neighbors,


Joy and "I received a candy", and the doze off dozing while put in the mouth.


Visits once a month. I was attending.


"I'm going to the hospital?"


"That's tomorrow!"


"Oh, I was so ... So, I'm going from now?"


Since the plan will come to hear over and over again in the mood, plans of going out, we decided to tell just before. And I would talk on the previous day, when I go from now we totally waiting to prepare.


 


● What is to convey the intention?


A, such as the [84-year-old summer → "Aiaho" "Iun'eekiu", while the slurred speech, was not to be the frustration and loneliness in the mouth. Better when its spirited, had been swayed by outrageous auditory hallucinations and delusions]


◆ → cheerful, I love to laugh everyone. Usually, but you can tell well wrapped in humor, scolding the helper's in harsh words, it also occasionally is a loud angry.


 


● Do you daily routine can understand?


A, ◆ → so well to a nap, you will not know the morning and evening time. Although the dates have in mind on your own,


You can do "yes" if it said, "and the ○○ from now."


Rough daily routine, but it says,


"So, now the time? To what" when asked


"That, What Remember me?" You puzzled with.


 


● What do you say date of birth and age?


A, ◆ → "1920 * month * day!" And saying in the year, I like to amaze everyone.


 


● What do you say that just before?


A, ◆ → Yes, say most.


You may not remember, you whitewash the good and the To smiling confabulation.


"Just recently I was ... You're a child."


Saying noticed on your own, you may have a good laugh.


 


● What do you say your name?


A, ◆ → you say at any time. Keamane's the name of the representative was also surprised to remember.


 


● What do you say now of the season?


A, ◆ → but always say properly, it sometimes can not match dressed in the season.


 


● understanding of the place where you were?


A, ◆ → moving a lot, address but is ambiguous, you have to understand that the "home".


When I was living in C town seven a page,


"Towards the City D is about to leave the Aged Association Even .D City, I often (longevity) your cash contribution!"


And it gave me confided the plot happily.


If you answer "I do not get because there is no address in the city D",


Say "okay", mother


You laugh with the "Planning is". Mind is such a case


(Do not to talk) belly will be set, but when distract and change the subject, you forget them.


 


● Do you have to be wandering around aimlessly?


A, it is likely to doze off ◆ → while eating. There is not much to be wandering around aimlessly.


 


● must not return to go out?


A, ◆ → because it does not almost invisible, you have to understand that you do not go back and to go out by one person.


At one point, there was a thing that had to go out without saying anything alone. And secretly put on after, and have no vision, in order to move the many geography do not know, was the state can not find the candy store's purpose. Silent me not be distinguished and my children are, standing, he went back to his home while wander.


At a later date, also went out by one person, but I was good until I go to the next to the candy shop, in the wrong home of direction, he scolded tightly to me that wore the after, crying wife of candy shop There is a thing had. His wife, I'm sorry to surprise. Me crying together, thank you.


Switch to soft diet, and diet is to eat a lot, no longer reluctant Hoshi the candy. Instead of a small meal because eating sweets, if it is easy to eat cooked form, we found that even if the lot without sweets okay. Soft diet, hit a jackpot! It was the cooking form.


 


● it is to be a victim basis, such as was taken things?


A, there is to say that ◆ → 2,3 months at a time, "taken the money", it sticks for a while.


My mother was there from the mid-50s, things taken delusion.


The first time show was is the attitude of "tiger is the money to the daughter", is the time of the 78-year-old. To take a bath and stayed at home, your wallet in a plastic bag, it was brought to the bathroom. I have suspected, was a great shock.


Even when the 88-year-old, did the same thing in a bathing assistance's helper. Not made to say whether or not to me to be picked up the bag, the mother does not say anything, it seems to have given up.


 


● Do you want "confabulation (a different story fact)"?


A, ◆ → well say mend or, to create a story in the guess, you are likely to Dari think the truth.


At one point, I not found the song of the book I had to cherish,


"Helper-san took. I have seen. Bring a big bag, was placed secretly"


And insisted, then, to find that the was in the drawer on your own


"Because the person can not come, it had been returned secretly asked in addition to the helper"


And we have made a story like.


 


● to laugh and cry, feeling becomes unstable?


A, ◆ → in Kijobu people, it is the most forward-looking any time. As when physical condition is bad, you will pretty obedient. In the group home when there is a depression,


"I put the settlement of himself hanging in that tree."


I had muttered. Taken care of is it does not occur for a while willingness even,


"End of the habitat Dane"


To say that, now gradually to stick to home. High blood pressure from the usual further cause cerebral infarction and heat up, perhaps right side of the body is paralyzed.


Probably because then many times was also moved, no longer able to cling to the house.


Are there to be excited to become a quarrel with me, but it does not fall for no reason.


 


● Is there a reversal of the day and night?


A, ◆ → Prior to developing the right side of the body paralyzed, you day and night reversal was particularly awful.


"I heard. The voice of my sister came, the other is when you came out the front door, me stopped back home of got. The back of the person is younger sister, back was the. Why such, got to that superfluous I guess"


And, 2 o'clock in the middle of the night, complained at 3:00.


"I quit because such of. Not sleep just home from work."


Was told, do we secretly get away to the outside without causing me. When the rush to the door to hear the sound, my mother opened the front door,


We call a "cover".


"Now the middle of the night! Anymore, and lay me!" Now quarrel with.


Dizzy now and I have become awfully, it was considered the "purification of the land," which appears later in seventy-one page is around this time.


After the move also, when it comes to night "cry was heard. Woman was! Attacked the bandits," There was and is several times to call the police.


"Takako ran away with a man!"


There is also that the Problem with. It is I also have received the contact.


"Leaving a grandma, Mr. Takako is!"


"Oh! I am!"


Policeman, I'm sorry to surprise.


Among continue to "purification of the land", a terrible delusions and auditory hallucinations is going to gradually settled down, his later years will be "late-night fun house hunting (Sagashimono to open and close the closet)."


When you go to "because the middle of the night, a little more Let's go to bed," this says,


"Oh, thank you," it was to sleep obediently with. During the day you fall asleep during the meal.


 


● be repeated persistently same story?


A, ◆ → There is a delusion, when the stick, does not listen even to say telling.


"You're in the company of the president,! Trying to take over the company I'm heard in this ear!"


"Eh! President to take over his own company? How?"


"I do not know. But I heard Certainly!"


Is times like this eyes Tsuriagari, will not be in the conversation.


"The people who have been in care, does not it 's something to say too bad a bullet!"


Rightly it, or it would be that. This was handed to the mother of delusion.


 


● speak loudly?


A, ◆ → shout in a loud voice when it comes to family quarrel. Not when there is no reason.


 


● be paid pretend their hands to care?


A, ◆ → bite or, scratched or, kicked or, there is no such thing as hitting the hand.


It refused to Chakugae,


"Wash and fabric Sojiru (pain)."


Karato, dislike the laundry. Denied even helper's is recommended. Refusal be taken up to me.


"Resigned!"


And it took three years to accept the laundry.


When bathing, and discarded the pad not full


"Wasteful, but still usable" This will complain.


 


● calm and "go home" is no longer?


A, ◆ → but I moved several times while the home care, even if the quarrel intense, there is no lost the composure that said, "go home". And "What You're something!", There is to me that you have swung up a pair of scissors. In this case, the use of home care and rest for one month, and apparently I make meal was not enough sloppy nutrition, I understand in one go to learn the long-term care.


 


● Do not release the shy eyes went out alone?


A, there was about ◆ → 2 degrees. It is impossible to tell me that went with secretly from behind, seems to learn by experience completely been found not be able to return by one person.


When I was a 89-year-old, to stop because I dont Once fell, not heard, it was possible to come out in the garden and try to give the leftovers to the dog.


 


● or collect various things, or bring in without permission?


A, because there was a delusion is taken ◆ → thing, the key had a lot to do not need. It is of me, convinced that their own thing, you stowed well. In the rose garden, Hitohana Taori, shook my hand and "Iinda" that blamed, I have put into the collar.


 


Or break things ●, or tearing the clothes?


A, ◆ → does not. So keep tissue also taken important using, secretly discarded to me and helper's.


 


● terrible forgetfulness is?


A, ◆ → in the microwave oven, was to leave those warm it is since I was 88 years old. Excretion and Chakugae, do not forget a meal of behavior. There is a forgotten wet toilet seat cover upside down to such things, was the poster to the toilet as "wash without flipped After wetting". Furthermore closet as "socks", "paper pants", washroom and "does not flow through the garbage", also in the room as "everyone to not say selfish". There is also a jar jar kept forgetting to water.


 


● The soliloquy and alone laugh?


A, ◆ → love the song, you may have to sing alone.


And if there are errands visit the room, remove the timing to think for a while words, it spoke to me.


"Oh, yes. He"


I and the absent-minded is, even gone secretly on the way you are talking, we talk not notice for a while.


When we are laughing, in my room, we laugh together in a loud voice.


 


● The selfish behavior?


A, ◆ → plenty of disposable diapers that inhaled


And "also can be used if Jose", dry and spread out in the hallway and kotatsu, also a little dirty pad,


It will put the chest as "waste". Washing and Chakugae is


He continued to say three years as "Zettaini hate".


Your laundry to reluctant, or dried willing my thing, it was Dari folded. My mother is going to gradually calm is that I'm happy.


"I'll take me to Germany. I because I want the other side of the people is to propose to Anta to the daughter-in-law."


Where it hushed voice mother says.


"The other (in Japan) we do not come back."


 


● not be in the conversation?


A, ◆ → and meet in person


Hari is called "It 's a ○○'s singer", it may not be heard at all be explained that it is a different person.


"It is that people are celebrities, well, I make around Dosa around. This is a secret to anyone."


This, we confide joyfully To whispers.


 


● medicine?


A, ◆ → morning and evening, high blood pressure medicine is one tablet, stomach medicine is pack of. Management is my. If you put in the vessel at the time of the meal you take on your own. Since almost invisible, can not find you dropped the medicine, you forget while you are looking for.


 


● money management?


A, but not in ◆ → yourself.


"I account it seems to have been canceled, can someday when I have a passbook (can withdraw money)."


And it gave me secretly advice.


 


● everyday decision-making?


A, ◆ → yourself prepared Chakugae from the chest of drawers in, warm overnight in your futon, it changes into this every morning. You can not adjust the clothes according to the climate. TV will increase the sound, and then doze off while wearing much. Is your toilet was able to go on their own. Of that treatment and care plan to enter the watch (= dozing posture) and "leave it!". After a meal is away in Chadansu wash bowl.


You ever mistake to forget the way, but the day-to-day decision was able in most yourself.


 


● is maladaptive to the population?


A, ◆ → in chatty, cheerful personality, I love to laugh everyone. In a humorous conversation, because the mix of paranoia and confabulation is suddenly, you may be the person who heard is surprised to believe that the real thing.


"When I will die When the weight is equal to or less than 28 kilometers, Yasuko's but I said so, who from What story you heard?"


"Please let hear I was! Circumstances and bullied from the helper's!"


Keamane's and was sometimes rushed.


"I heard a lie'm not that! ..."


Reason to be scolded me is, can not be understood by the mother. So alarmist, it was postponed the day service. There is no opportunity to participate in the population, there is no maladjustment.


 


● The shopping?


A, ◆ → up to 86 years old are assisted in a wheelchair, went to shopping.


It is said to "Is not a little a lot or?",


"I buy absolutely"


And in stock up a lot of bag confectionery from (bag confectionery there was nothing boxes on the second floor of the home), and that I all bought everyday. Hair of nutrients and eye drops, and cosmetic cream expires you might be asked as "bought have been."


 


● simple cooking?


A, ◆ → up to 89 years of age, I was able to warm up in the microwave. It is also often forget to take the food you put in. Rice, cooking until about 80 years, had had their own.


 


● special medical care?


A, [84-year-old summer → drink would spill from the right side of the lips, moisture is a fever not enough, around the hospital, which was also open in the Obon holiday, three days, it has received an infusion]


◆ → to visit once a month. If the last moment of hospitalization separately, "special medical treatment" is not.


 


● everyday life independence degree?


A, to go out by ◆ → ● assistance, even if the medium-day nap, never lie in the futon, it has occurred.
● can not message, medicine management, now does not respond somehow to the sales and door-to-door sales of the phone.